この1ワードはinclude/klic/struct.h内で、qという名称の型として 定義されており、これは架空の構造gazonkを指すポインタとして 定義されている(この架空の構造を指すポインタ型としている理由は、 ポインタを手繰りすぎた場合、コンパイラが知らない型を検出してエラーとする ことを利用した、バグ除けである)。このq型のデータを今後``セル''と呼ぶことにする
おのおののセルはワード境界に置かれるようにしているため、 これらのセルへのポインタは下位2bitは必ず0になっている。 この下位2bitをタグとして用いている。タグとデータ型との関係を 表2.1に記す。
さらに、アトミックなデータ、すなわち、 記号アトム(以下アトム)、整数についてはもう2bit(つまり下位4bit)を タグとして用いている(表2.2参照)
よって、KLICでの整数値は32bit計算機では28ビットしかなく、 通常の32bit整数値を格納すると溢れる。64bit計算機では60bitまで用いることが できる。
なお、これまでの解説で明かなように、アトムは、実装レベルでは、 28ビット(タグ付き32bit)のデータにエンコードされて実装されており、 そのコードと実際の印字表現との関係は、別途表 (include/klic/atomstuffs.h中の配列atomname)にて管理される。